紙を選ぶ際、用途によって厚みを考慮する必要があります。
適切な用紙の厚さを選ぶ為の単位として「坪量」と「紙厚」があります。
■坪量(g/㎡)
「坪量」とは、用紙重量の表し方で、面積1㎡あたりの用紙の重さをあらわしたものです。一般に、用紙が重くなればなるほど用紙の厚みが増す傾向にあるため、坪量は「用紙の厚み」と同じ意味でも使われています。一般的に用紙を選定する際によく参照される重要な項目です。
なお、「1平方米あたりの重量」ということから「米坪」とも呼ばれます。
■連量
規定の寸法にカットされた紙1,000枚を「1連(1R)」と呼びます。また、1連(1R)の重さを「連量」といい、「㎏」で表示します。同じ坪量の紙でも、寸法が大きくなれば、その分1,000枚(1連)の重さは重くなり、連量も大きくなります。
■紙の厚み(束)
一般に、紙の厚みは坪量で表現されますが、実際の紙の厚さは、坪量、連量が同じでも異なる場合があります。それは、紙の種類によってそれぞれ密度が異なるからです。例えば、密度が低いふわっとした紙は、軽くても厚みがあります。そのため、本などの冊子物を作る際は、坪量を考慮する以外に、「束見本」をつくって実際の仕上がりの厚み(束)がどれくらいかを確認したほうがよい場合もあります。